「認知症状を支援するご近所環境づくり」のためのツールが、SmilePicnic(スマイルピクニック)です。
徘徊行動は、ご本人にとっては必要があってのお出掛け。ピクニックではありませんが、小さな散歩、近くへのお出かけ、仕事へのお出かけ…といろいろです。しかし、出かけた後、目的や道が分からなくなり、大きな不安を感じるようになります。ご本人の不安を小さいうちに解決するためには、出かけたときにご近所の人が安心確認をしていただくが一番。遠くに出かけてしまって、知らない人に発見されるより、ご近所の顔見知りにサポートしていただけるようにします。
ご近所ネットの成り立ちには、それぞれの地域の特性が出てくると思いますが、日頃から笑顔のご挨拶があれば、何かのときにお互いさまの感じになるのではないでしょうか。お集まりは、そのことを少し深くしてくれることを期待しています。
高齢者が多くなり、支え合うことが必要になり、認知症状の人が多くなる傾向の中で、笑顔の毎日をより長く続けていくためには、ちょっとした心がけが大きなチカラになります。
また、災害のときなどには、ご近所ネットで顔見知りになることで、避難などもうまくいくことも期待できそうです。
ご近所の、みんなで楽しんでいただけそうなツールのご提案
4〇5〇プランのエクササイズは、指導者がガイドしていくタイプ
ではなく、《参加応援型のエクササイズ 》を目標にしています。
《12ボール》という名前にしています。ハシで豆を挟んで別の器に移す…というエクササイズをみんなで応援できるようにしました。玉を黄色のボードに乗せて、時計のイメージを作り、さらに、12時と6時のところのぼーるを残し、竹ヒゴで10時10分を作ります。自分でチェックすることができるかもしれませんし、みんなの応援でうまくいくかもしれません。
ポコポ音のするものを用意します。ご自分たちで作っても良いでしょうし、どなたか作れる方にお願いしても良いでしょう。みんなが知っている歌の歌詞を用意して、声を出さないもじを決めて、赤丸をつけます。みんなで歌って赤丸のところは、ポコッと音を出します。うまくいったら気持ちがいいし、誰かが声を出したら、ワイワイ笑って楽しみます。リズムの練習にも使えます。