認知症状を感じている人は、変化を好まないようです。変化に対応するために大きな負担がかかるようです。いつも見ている顔であれば、不案を感じることは少ないのではないでしょうか。できれば、日頃から会釈(できれば笑顔付)でのご挨拶が日常化することで、お互いに気持ちもよくなるのではないかと考えています。ご存じのように、認知症状はご本人の気が付かないうちにはじまることがあるようです。たとえ、症状を感じるようになっても、いつもの顔なら、少し安心ができそうです。
ご近所で、お互いさまの気持ちを持っていただければ、日常的なことでも変化を感じることができて、声をかけ合うことが期待できますし、安心ばかりでなく、安全も確保できることになりそうです。認知症状のひとつに「徘徊」というお出かけ行動がありますが、GPSなどで探すより、ご近所で確認することができれば、何よりもご本人が不案になる前に安全が確認できて、不安になる前に、お家に帰ることができそうです。環境に大きく影響されるとは思いますが、ご近所のパワーを積極的に生かすことが、社会的な課題の解決の近道になりそうです。