長谷川先生がNHKのドキュメンタリーのインタビューのとき「どのような景色が見えるか」との質問に、先生は「普通だよ」…とお答えになりました。認知症状を感じている人の景色も、症状を感じていない人の景色も《普通》なのです。特別なことではなく、普通に見える景色のこと…、食べもののこと…、楽しいこと…をごく自然に共有することは、安心な環境づくりのポイントのような気がしています。

4〇5〇プランは、ご近所さんを基本にしています。ご近所さんの笑顔が最大のエネルギー…と考えています。ご近所の人が集まって、笑顔の毎日を作りつづけることができれば、「住み慣れた場所で、いつまでも」…が実現できることになります。そのためには、配慮あるお節介、節度あるお節介=節度ある介入が重要なポイントになります。そのためには「状況の共有」が大切になります。そのためには、どのような状況なのかを知ったとしても、うわさ話の材料にしないことが大前提になります。

お集まりの中で、小冊子やエクササイズを通して状況を感じ取ることで、すべきコト、配慮すべきポイントなどを共有できれば…と考えています。

ご近所さんといっても、いろいろな人生経験を持った人の集まりですから、考え方、感じ方もさまざまです。趣味も食べものの好みもいろいろ…といえます。ご自身が当たり前…と考えているコトは、親しい方だったとしても「普通」のこととは限りません。

認知症状を感じている人の「普通」は、ご自身の「普通」と異なるかも知れませんが、その人の「普通」です。その「普通」を否定しないようにします。否定することは、その人らしさ=尊厳を無視することにつながりそうです。

お集まりのみなさんの「普通」は、それぞれの普通であり、状況を享有するための重要な情報になります。

お集まりの中で、いつもとちがうコトを感じたら、直接「どうしたの」のようにぶつけないでください。変化はご本人が感じていることもありそうですから…。そして、そのことをうわさ話にしないでください。認知症状を感じている人は、敏感になっていて、より不安を感じてしまう可能性があるからです。

もし、変化を感じるようなことがあったら、視援を心がけてみてください。必要を感じたら、どのようにサポートしたたらよいかを考えて、「さり気なく」サポートの行動をしてください。気になっているのはご本人であることを、いつも心しておいてください。

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