徘徊は《出たとき勝負》

認知症による行方不明者が19000人を超えた…という報道がありました。警察や自治体・公的機関、ボランティアの人たちの努力によって、多くの人が見つけられています。

しかし、一番不安なのは、ご本人。出かける用事を思い出して外出しても、人によっては、数百メートルのところで、用事と道を忘れて、不安に駆られて移動することになったりするようです。

不測の外出と言われる《徘徊》行動は、行方不明になってから探す…のではなく、ご近所のおチカラをお借りすることで、出かけたときに確認することが一番大切です。

出たとき勝負…です。ご近所のおチカラをお借りすることで《共生社会》のキッカケになることも期待できます。

出かけたときに《チャイム》でご近所さんに…

不測の外出のためにドアを開けると、Smile Picnicというシクミのスイッチが入って、本体のLEDが点滅を始めます。同時に、屋外にセットした無線チャイムが、エリーゼのために…を鳴らして、ご近所さんにお知らせします。

ご近所さんのおチカラをお借りして、《出たとき》…に安全を確認することができます。その後、外出したご本人を、さり気なくお家にもとっていただくように案内します。

時間が経過した場合は、点滅しているLEDが10分経過と共に次のLEDに移り、経過時間を推測することができます。

外出から20分以内に安全を確認すると良い…と言われますが、30分経過したら警察の事情をお話しして協力いただくことが必要になりそうです。

あらかじめ、ご近所さんにお願いをしておく

《出たとき勝負》のSmile Picnicというシクミは、ケアしている人、ご家族をご近所のおチカラでサポートしていただくことを基本にしています。

しかし、チャイムが鳴るだけで,ご近所さんがサポートしてくれる…というシクミではありません。

徘徊する可能性をご近所の方にお話しして、どのようなときにサポートしていただきたいかを,お話ししておくことが大切です。

家庭内のお話もお伝えする必要があるかもしれません。民生委員の方のおチカラをいただいたり、包括支援センターの方のサポートをお願いすることも良いかもしれません。

下のようなシートを用意しておくことも効果的かも知れません。このサイトの「お問い合わせ」からご相談いただければ、シートの作成もサポートさせていただきます。

認知症の人の行方不明者が、19000人を超えました。広域での捜索、地域の連携による早期発見…ということですが、ご本人の《不安》は、どのように考えたら良いのでしょうか。何よりも大切なのは《不安》の最少化ではないでしょうか。そのためには、家から出たらご近所にお知らせする…という現場対応のシクミがお役に立つかも知れません。Smile Picnicについては、ここをクリック